2010.12.24UPDATE
当サイトは次世代通信規格「LTE(Long Term Evolution)に関する情報を公開していくサイトだが、「携帯電話でひかり並の通信ができる」LTEのサービスの普及でどのようなサービスが出現するのかを考えてみたい。
もちろん大容量通信を活かして「高画質動画の配信」「テレビ電話」など動画系のサービスが出ることはすぐに予想できるが、今回はそれはちょっと置いて、次世代ならではの「新しいサービス」を想像してみよう。
突然だが、みなさんは「人ごみ」「ラッシュ」は好きだろうか? 好きなわけがない! 通勤ラッシュは地獄だ!という方がほとんどだろう。だが人が多く集まるところ、密集しているところというのは不愉快と感じる一方で、不思議と「盛り上がっている」という感じてしまうのも人間なのだ。
たしかに通勤ラッシュは苦痛だが「お祭り」はどうか? お祭りはかなりの人が密集しているがみんな喜んで集まる。もちろんその開放的な雰囲気、夜店やイベント、一緒に行く仲間や恋人との交流も楽しいのだが、人間というのは人が集合していると「盛り上がっている」と認識しテンションが上がるという性質があるのだ。「渋谷」「原宿」などの繁華街にみんなこぞって行きたがるのもこういう「お祭り」気分を味わいたいということに他ならない。
今後はこれからネットでのバーチャルなコミュニケーションに飽きたらず「人がリアルの特定の場所に集まる」というイベント性を楽しむサービスが出てくるのではないか。
実はこの一部はすでに世に出ている。携帯ではないがニンテンドーDSの「すれちがい通信」だ。この「すれちがい通信」とはDSがスリープ状態でユーザーが何の操作もしなくても、DS同士接近したときに自動的に通信する機能だ。これで知らない人同士でも特に話しかけたりせずに電車の中などで近くを通りかかっただけで「宝の地図」などが交換できてしまう。秋葉原など一定のスペースに集まり、地図をゲットするなどの遊びも流行った。
この発想を利用して、「人がたくさん集まれば集まるほど有利」なサービス・ゲームがあったらどうだろう。前述のすれちがい通信は基本的には1対1の通信だったが、「集まった人数でチームを組み、人数が多ければ多いほど大きな成果が得られる」などはどうだろう。例えばゲームならばサッカー観戦のように「集まれば集まるほど自分のひいきチーム勝負が有利になる」だったり、動画配信もある場所に集まれば集まるほど良い画質で見ることができる、アーティストのライブでアンコールの拍手が多いともう一度出てくれたりするが、そのように人が集まれば次のライブを見れるなどなど。。
昨今はUstream、ニコニコ生放送などネットで動画を生中継するサービスが人気だ。それにこの「たくさん集まれば有利!」ルールを提供し、みんなが屋外で実際に集まれば見れるライブ放送、などは面白いのではないだろうか。これこそ、本来不快であるはずの「人ごみ」が一転して楽しい「お祭り騒ぎ」になりえるサービスになり、期待できるだろう。