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Xi JOURNAL ORIGINAL NEWS

2011.01.17UPDATE

世界の標準的規格導入で メーカー各社も海外進出しやすく

Xi対応データ通信端末 L-02C

2010年12月24日からNTTドコモが開始した「Xi」(クロッシィ)で使用されるLTEは、世界の標準的な規格となるような準備が進められているが、LTEを導入することで海外でのサービス利用や携帯電話端末メーカー各社の海外への展開はどのように変化するのかNTTドコモの経営企画部担当課長・大井達郎氏に話しを聞いた。

――海外でXiの端末を使う場合はどの通信方式を採用するのか?

大井:サービス展開当初は、日本で利用しているXi端末を海外で利用する場合、3G方式またはGSM、GPRS方式での通信が採用されます。LTE事業者が海外を含めまだ少ないということが背景にありますが、今後LTEの事業者が増え、ローミングしても問題ないかということが検証できれば、海外でもLTEが利用できるようになります。海外でLTEが利用可能になれば、利便性もより高くなると思います。

――いま、海外でLTEサービスを提供しているのは何社くらいあるのか?

大井:2010年12月末段階で複数社のサービス提供が確認されています。スウェーデンのTelia Sonera社がスウェーデンの首都・ストックホルムとノルウェーの首位・オスロなどでサービスを展開しています。アメリカではmetoroPCSがラスベガスの一部などで、アメリカ最大の通信事業者Verizonも12月5日から商用サービスを開始しており、今後海外でのLTE事業者が増えると推測されています。

――LTE技術は、日本メーカーの海外進出にどんな影響を与えるか?

大井:従来の日本の通信方式は、世界の一般的な通信方式と異なる方式を使用していたため、日本の携帯電話端末メーカーが世界市場に出にくい環境にありました。しかし、世界で標準的となるLTEを採用することで端末メーカーが世界へ進出することが容易になるでしょう。装置の汎用化を図ってコスト競争力をつけるとか、日本のメーカーが世界にどんどん出ていけるような環境を作っていくことが望ましい流れだと考えています。

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